素直に聞き入れていますか?
自分のやりたいこと、自分が思い描いていることを周囲の人から理解してもらえないときって、人はどうしても素直になれないもの。心の中では「やっぱりダメかも…」と分かっているのに、敢えて茨の道を進んでしまうことって、誰にでも経験があるのではないでしょうか。
例えば既婚者の異性を好きになったしまった場合、周囲の人は間違いなく「止めておいた方がいい」と忠告するはずです。ところがほとんどの人は「それは分かっているけど、好きだから悩んでいるの!」と、忠告に耳を傾けはしても、相手に対する想いを諦めたりはしないものです。
他にも、学校を辞めて水商売の世界で働きたい!と悩んでいる女性がいたら、おそらく両親や友人は「学校を辞めるなんてもったいない」とか「後で後悔するから止めておけ」という類の台詞で説得するはずです。でも、悩んでいる当人からすれば、「やってみないとわからない」わけで、否定すればするほどその先へ進もうとするんですよね。
例に挙げたケースは極端だったかもしれませんが、周囲の人間がアドバイスや忠告をするときの判断基準は、“フツーなら”とか“自分だったら”という自分自身の価値観が全て。相談者さんの場合でいえば、お友達が反対する理由はまさに「私ならオナベに恋愛感情なんて持たない」という価値観の相違。
一昔前の世の中ならまだしも、性同一性障害が広く認識され、オナベやニューハーフが市民権を得ている今、たまたま好きになった人が戸籍上は同性だったからって、他人に迷惑をかけるような話ではありません。
相手が異性でも同性でも同じように試練は訪れます。
外見も内面も相談者さんのタイプだったから好意を持ったんですよね?
仮に体は女性だとしても、ひとりの人間として相手を想い続けることができるのなら、今は自分の気持ちに正直でいればいいと思います。
仮にお付き合いすることになれば、恋人になって初めて分かること、気づくことはいろいろあるでしょう。そのままずっと幸せに暮らせるかもしれなし、破局を迎えるかもしれません。でもそれは、男と女の付き合いだって同じこと。あくまでも自分で責任を取れる範囲で頑張ってくださいね!
この記事はZAKZAKに掲載されました。
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